売上よりも認知度拡大が優先。Galaxy AIは1億台以上の機種で利用可能に

先日にSamsungは一部市場でOneUI6.1をGalaxy S23シリーズなどに配信を開始。GoogleのFeature Dropに近い大型アップデートとなっており、何よりの目玉機能としてはGalaxy AIに対応することです。

今回SamMobileがSamsungのGalaxy AIと戦略について言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

今後1億台のデバイスで利用可能に。

今回同サイトがSamsungヨーロッパのモバイルエクスペリエンス担当副社長であるニック・ポーター氏にインタビューを行ったとしており、気になる部分を確認していきたいと思います。

まず先日よりOneUI6.1が一部機種に配信されたことですが以下のようにコメントしています。

このアップデートの大きな焦点は、消費者のフィードバックに耳を傾け、製品や体験をどのように改善してほしいかを理解することで、Galaxy AIをより広いフラッグシップ範囲に拡大することでした。私たちは、これらの体験の品質がGalaxy S24シリーズと同じくらい優れていることを確認しながら、変革的なGalaxy AI体験を世界中の1億人以上のユーザーに提供します。

現時点ではGalaxy S24シリーズに加えて2023年のフラッグシップモデルが中心という感じですが、1億にも及ぶユーザーにGalaxy AIを体験してもらうことが可能だとしています。

一方でGalaxy AIを導入した目的は以下のようにコメント。

人工知能をよりアクセスしやすくし、人々が周囲の世界とつながる方法を変革し、以前はスマートフォンでは不可能だった体験を可能にすることです。私たちは、消費者が自分の生活に利益をもたらすために、自分の能力を最大限に自分のデバイスを使いたいことを理解しています。

今まで不可能だった体験を可能にするとしており、今後ユーザーにより密着した機能が開発される可能性があります。

売上に影響を及ぼす可能性は承知の上。

例えばGalaxy S24 Ultraで見ると、デザインにスペックと前モデルから着実な進化をしているとはいえ多くのユーザーからすれば大きな違いがあるわけではありません。

さらにGalaxy AIがGalaxy S23シリーズでも使えるとなれば、最新機種となるGalaxy S24シリーズの売上にも影響を与える可能性がありますが、このことについて以下のようにコメントしています。

私たちは、折り畳み式携帯電話、ミッドレンジのギャラクシーAシリーズ、ギャラクシーSのフラッグシップなど、当社の製品範囲の多様性に反映されている事実である、できるだけ多くの消費者に対応するデバイスを作ることを検討しています。

デバイスに関係なく、お客様が携帯電話に求める最高の体験をしてもらいたい。Galaxy AIを急速に拡大することで、世界中の1億人以上のユーザーがデバイスでクラス最高のAI機能を体験できるようになります。

あくまでもGalaxy S24シリーズの販売よりもGalaxy AIを体験してもらうことが優先で2026年から有料化させるための布石のようにも見えます。

今はより多くのユーザーに使ってもらい生活に密着させる。そして有料化の際に少しでも多くのユーザーに課金してもらい新しい収益源を作ることが最終的な目標にも見えます。

何よりSamsungにとってGalaxy S24シリーズの販売はめちゃくちゃ優先事項ではなく、直近の情報をみる限り販売は好調だったたみたいですが、OneUI6.1が配信された今後の売上がどうなってくるのか非常に気になるところです。

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