先日の情報からもGoogleはPixel 8にGemini Nanoを統合しないことを明らかにしており、同じシリーズでありながらもPixel 8 Proとの差別化がどんどん進んでいる一方で、リーク情報からも廉価モデルであるPixel 8aとPixel 8は非常に似たスペックになる可能性があり、逆にフラッグシップと廉価モデルの差別化が出来ていない状況になっています。
今回Android Policeが今年の後半に正式発表される可能性が高いPixel 9シリーズに求めることを言及しているのでまとめたいと思います。
Pro限定機能の共有。
昨年12月のFeature DropにおいてGoogle Pixel 8 ProはGemini Nanoの統合に加え、Googleの告知通り動画ブーストに対応しています。また発売時点で、プロモードや温度測定機能に改善された消しゴムマジックなどPixel 8 Pro専用の機能が多いです。
単純にAI関連の機能は本体のスペックに依存することが影響しているのか。それともコストがかかるAI機能を現時点で無償提供していることから、そのコストを少しでも回収するために本体価格が高いPixel 8 Proに限定しているのか定かではありません。
何より現時点では従来のシリーズと比較しても露骨に差別化されたおり、今後7年のアップデートが提供されるとはいえ、発売から約半年しか経過していないにも関わらず大きな差があり今後広がるばかりの可能性。
Pixel 8をサイズ的な問題からも選んでいるユーザーがいると考えると露骨な差別化はユーザーを失望させるだけ。なので同サイトは小型モデルでもある程度機能は共通化するべきと指摘しています。
また小型モデルユーザーにも望遠レンズを提供するべきだとしており、現にiPhone 15 ProやGalaxy S24は搭載しています。ただ今回の指摘は噂通り小型のProモデルが追加されるなら改善する可能性。
充電速度の改善。
次に2つ目として充電速度でライバルと比較して普通であり中華メーカーと比較すると決して速くはない。
機種名 | 有線 | ワイヤレス |
Galaxy S24 Ultra | 45W | 15W |
iPhone 15 Pro Max | 27W | 15W |
Xperia 1Ⅴ | 30W | 15W |
Pixel 8 Pro | 30W | 23W |
Xiaomi 14 Ultra | 90W | 80W |
vivo X100 Pro | 120W | 50W |
国内で発売されているGalaxyやiPhoneなどと比較するとPixel 8シリーズの充電速度は「普通」という感じですが、中華メーカーは今や有線が100Wでワイヤレスが50W対応がザラとなってきています。
今後バッテリー容量が増えるかどうか不明ですが、電池持ちを改善する上でバッテリー容量の増量も重要になってくる。仮にPixel 9シリーズでバッテリー容量が増加して充電速度が変わらないなら単純に充電時間が長くなるだけです。
バッテリーのケアのことを考えてそこまで速くしない可能性もあり、Pixel 9シリーズはQi 2に対応すると予測されていることからも仮に対応すれば最大で15Wなので決して速くはない。
ただSamsungのように有線の場合だけでも45W程度に強化してもいいのかもしれません。
電池持ちの改善。
初代Google Tensorを搭載したPixel 6シリーズは発熱もしやすく電池持ちも悪かった。ただPixel 6aに関してはチューニングを変えたのかパフォーマンスの持続性が改善しつつ電池持ちもPixel 6シリーズよりは安定。
一方でGoogleはGoogle Tensor G2で発熱抑制と電力効率改善のチューニングを施したとしておりPixel 7シリーズは割と安定していましたがPixel 7aにPixel Foldは散々な感じ。
そしてGoogle Tensor G3ではアーキテクチャが刷新されたことからも期待していましたが、Pixel 8は前モデル対比で悪化しており、Pixel 8 Proは僅かな改善と結局安定していません。
Google Tensorに移行してからPixelの電池持ちはずっと安定しておらず、他社と比較しても劣ることからPixel 9シリーズでは改善すべきと指摘しています。
ただGoogle Tensor G4はマイナーアップデートのSoCになると予測されていることからも、過度の期待をするべきではありません。
今回海外サイトが指摘した内容が実際にどこまで改善するのか不明ですが、電池持ちだけでもしっかり改善してほしいところです。