先日発表された国内市場における調査レポートからもGoogleが圧倒的な成長を見せている一方で苦戦しているのがSamsungで大きく市場シェアを落としています。
すでにFCCの認証情報からもSamsungはGalaxy S24シリーズやGalaxy A55 5Gを国内で今後展開する可能性がありますが、近年廉価モデルを導入していないからこそ上半期の売上が今年の売上に大きく影響する可能性があります。
今回はGalaxy S24 Ultraの意外とライバルになる可能性があるZenfone 11 UltraについてGSM Arenaのテスト結果をもとにまとめたいと思います。
ディスプレイ輝度が優秀。
近年Samsungが保守的ということもありGalaxy S24シリーズで見てもハードの進化はあまりない一方で、アップデートサポート期間を最大7年に拡張やGalaxy AIへの対応など得意なソフト面をしっかり伸ばしてきた印象。
なのでGalaxy S24 Ultraの最大の特徴は「安定性」で今回Zenfone 11 Ultraが意外にも良さげなので確認したいと思います。まずGalaxy S24 Ultraの特徴の一つ言えば見やすいディスプレイです。
前モデルの時点でも見やすいディスプレイでしたがGalaxy S24 Ultraではさらに底上げされています。
S24 Ultra | 11 Ultra | |
ピーク輝度 | 2600nits | 2500nits |
手動調節 | 755nits | 831nits |
自動調節 | 1447nits | 1773nits |
海外サイトのディスプレイテスト結果を見るとZenfone 11 Ultraのディスプレイの方が実使用において明るいディスプレイを搭載していることを確認できます。
実機で確認してみる必要があるとはいえ屋外における高輝度モードにおいてはZenfone 11 Ultraの方が明るく見やすい可能性が高いです。
あとは屋内含めて平均でどの程度明るいのかにもよりますが少なくともテスト結果だけで見るとZenfone 11 Ultraの方が優れていることになります。
耐久性の部分ではGorilla Glass Armorを搭載しているGalaxy S24 Ultraの方が優秀の可能性が高いですが、そこまで大きな差があるわけでもなくZenfone 11 Ultraもほぼフラットディスプレイを採用。
電池持ちに地味に差がある。
次にGalaxy SシリーズのUltraが近年評価が良い理由の一つとして電池持ちの良さです。なので今回改めて比較してみると以下のようになります。
S24 Ultra | 11 Ultra | |
バッテリー容量 | 5000mAh | 5500mAh |
テスト結果 | 13時間49分 | 16時間28分 |
充電開始30分(有線) | 69% | 80% |
フル充電に要した時間(有線) | 65分 | 41分 |
ワイヤレス充電 | 15W | 15W |
実際にGalaxy S24 Ultraを使っていて電池持ちはかなり優秀だと思いますが、今回のスコアを見る限りZenfone 11 Ultraはスコアで圧倒しています。
もちろんユーザーの使い方次第で印象が変わってくると思いますが、自分の使い方で今回のスコアで見ればZenfone 11 Ultraは3日近くは充電なしで持つ可能性があると個人的には脅威的です。
またZenfone 11 Ultraは最大65Wの充電に対応しているため、バッテリー容量が多いとはいえ充電時間は圧倒的に速いという感じで、バッテリー関連のスペックで圧倒している感じです。
ただ発熱対策は不十分の可能性。
一方で気になる部分としてはパフォーマンスの方です。両機種ともSnapdragon 8 Gen 3を共通搭載している一方でZenfone 11 Ultraはバーストさせるためのダイナミックモードに対応しています。
その上で各種ベンチマークの結果を確認すると以下のようになります。
S24 Ultra | 11 Ultra | |
GeekBench 6 | 7076 | 7085 |
Antutu | 182万3822 | 214万7516 |
3D Mark | 46.8% | 41.4% |
ダイナミックモードを使うことでGalaxy S24 Ultraを超えるパフォーマンスを実現していますが、一方でパフォーマンスの持続性は41%とかなり厳しめです。
また通常モードでも同程度の安定率なのでパフォーマンスの持続性はそこまで優秀ではないという感じです。なのでゲームをガチでやりたい人にとってはGalaxy S24 Ultraの方がいいかもしれません。
その他ソフト面でZenfone 11 Ultraはメジャーが2回にセキュリティが4年と短めでGalaxy AIのようなAI機能を強化しているわけではなくカスタマイズ性が優れているわけでもないです。
ただ安定した機種が欲しいとなった時にZenfone 11 Ultraは魅力的な選択肢に入ってくると思います。国内で発売される可能性が高いですが価格が15万円以下になれば大型フラッグシップモデルの中では存在感を示せるかも。