Googleは2023年に初の折畳式機種であるGoogle Pixel Foldを発売しましたが、各種耐久テストにおいて散々な結果で厳しめの評価に。さらにソフトに関してもほぼカスタマイズ性はなくアプリの最適化が進んでいないため中途半端な感じに。
一方で先日にはOnLeaks氏がPixel Fold 2のデザインを公開しておりハードは刷新される一方で気になる部分としてソフトです。今回Android AuthorityがAndroid15で追加される折畳式機種用の機能に言及しているのでまとめたいと思います。
サブディスプレイへの連携性を強化。
Googleのコンセプトだったのか不明ですがSamsungのGalaxy Zシリーズと比較するとカスタマイズ機能はほぼなく、他のAndroid機種と比較しても乏しいという感じです。
ただ先日より開発者向けのプレビュー版の配信が開始しているAndroid15ですが、折畳式機種関連の新たな機能が追加されることが判明しました。
Here’s a first look at the new “swipe up to continue” feature coming to the Pixel Fold!
Android 15 DP1 brought back the “continue using apps on fold” setting that lets you choose when to transition apps from the inner screen to the cover screen after folding your phone.
DP1 by… pic.twitter.com/pHx0lO8TqG
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) February 16, 2024
折畳式機種はサブディスプレイからメインディスプレイに切り替える場合は自動的に最適化されるようになっていますが逆の場合はメーカーによって対応が異なります。
Pixel Foldで見るとメインディスプレイからサブディスプレイへの連携性はないですが、今回の情報を確認する限りGoogleはAlways/Swipe up to continue/ Neverの3つのオプションを用意しています。
ちなみに現状のPixel Foldで見れば「Never」とほぼ同じです。3つの選択肢が用意されているのはHonorやOppoの折畳式機種でお馴染みという感じですが興味深いのは「Swipe up to continue」です。
ゲームや動画アプリ限定で、本体を閉じた時にサブディスプレイでも上にスワイプすることで継続できる内容。ちなみにOppoなどはアプリが限定されておらずスワイプすることで継続できることになっています。
今回判明した機能はAndroidでの標準機能になるのでPixel Fold 2でも同様に対応する可能性があります。
カスタマイズ性は徐々に改善。
Googleは徐々にカスタマイズ性能を強化しており昨年の12月に配信されたFeature Dropでアプリごとに表示方法を選択することが可能になりました。
今まではアプリに合わせて表示する方法で、16:9もしくは4:3のことがほとんど、Google純正アプリなど最適化されているアプリのみが全画面表示という感じでした。
ただ試験運用とはいえ全画面表示が可能となっており余白なしで表示することができます。ただ注意点としてはアプリが最適化したわけではなくスマホ側で強制的に全画面表示に変更しているのでアプリによっては表示が崩れる可能性があります。
また最適化されているとは言えないですがフレックスモードにおける表示です。他社の機種であればフレックスモードに最適化されていないアプリは全画面で表示されてしまうため画面が途中で曲がって見にくくなります。
一方でPixel Foldの場合はフレックスモード状態で上の部分のみで表示してくれるため多少を見やすいです。今後Samsungのように下部分にコントロールパネルを表示してくれるだけでも汎用性は改善します。
Samsungほどのカスタマイズ性能は必要ないと思っていますが、今後Googleがアプリ自体の最適化とは別にAndroidをどう最適化していくのか非常に楽しみです。