Snapdragon 8 Gen 3など年々ハイエンド向けのSoCはパフォーマンスの改善に合わせてコストも増加。もちろんパフォーマンスの改善も嬉しいところですが、ユーザーにわかりやすいメリットの一つとしては電力効率の改善による電池持ちの改善。
近年のAndroidはSnapdragon888にSnapdragon 8 Gen 1と爆熱SoCを経験したからこそ各メーカーの発熱対策も一気に改善しており、ここ数年のハイエンドモデルの電池持ちは著しく改善しています。
今回は国内で発売もしくは発売される可能性がある機種の中から電池持ちが優秀な機種についてGSM Arenaのバッテリーテストに基づいてまとめたいと思います。
現時点でのトップ10
今回は海外サイトのバッテリーテストの結果を元に現時点で国内で発売されている機種/もしくは今後発売される可能性が高い機種からハイエンドモデルを中心に電池持ちが優秀な機種を確認したいと思います。
順位 | 機種名 | スコア |
1位 | Red Magic 9 Pro | 17時間38分 |
2位 | iPhone 15 Plus | 16時間33分 |
3位 | Xperia 5Ⅴ | 16時間19分 |
4位 | Xperia 10Ⅴ | 16時間14分 |
5位 | iPhone 15 Pro Max | 16時間1分 |
6位 | Nubia Z60 Ultra | 15時間59分 |
7位 | Nothing Phone (2a) | 15時間53分 |
8位 | Nothing Phone (2) | 14時間21分 |
9位 | Galaxy S24 Ultra | 13時間49分 |
10位 | Galaxy S23 Ultra | 13時間24分 |
注意点として同サイトは昨年の下半期からバッテリーテストの評価基準を変更しており、今回のランキングは「Battery Test v2.0」と評価された機種の中からトップ10を抽出しています。なので全ての機種が最新の基準で評価されていないので抜けている機種がある可能性も。
そして今回のランキングはあくまでも同サイトの評価基準に基づいているのでユーザーごとに使い方が違えば電池持ちに関する印象も変わってくる可能性あります。
なのであくまでもスコアは絶対ではなく指標の一つ程度に捉えておくのがおすすめです。その上でランキングを確認すると、比較的ゲーミングスマホ寄りのRed Magic 9 ProやNubia Z60 Ultraの電池持ちが優秀であること。
一方でiPhone 15シリーズの大型モデルとXperiaの電池持ちが良く、次いでNothing PhoneにGalaxy SシリーズのUltraモデルが続いているという感じです。
あくまでも主観ですが10位のGalaxy S23 Ultraでも電池持ちは十分という感じで、自分の使い方だとXperia 5Ⅴは3日程度持つとフラッグシップモデルと考えると驚異的な電池持ちを実現しています。
iPhoneの電池持ちがいい訳ではない。
10年近く前であればiPhoneが圧倒的に安定している一方でAndroidが不安定という感じで電池持ちに関しても同様のイメージがあります。
なのでこの頃のイメージを引きずっている人が多いのか今でもAndroidよりiPhoneの方が電池持ちが良いと言われますが、今回のランキングを見て分かるように電池持ちが良い「iPhone」も存在するが正解で、全てのiPhoneの電池持ちがAndroidと比較して良いわけではありません。
機種名 | スコア |
iPhone 15 Plus | 16時間33分 |
Xperia 5Ⅴ | 16時間19分 |
iPhone 15 Pro Max | 16時間1分 |
Galaxy S24 Ultra | 13時間49分 |
iPhone 15 | 13時間20分 |
iPhone 15 Pro | 12時間58分 |
Xperia 1Ⅴ | 12時間24分 |
Pixel 8 | 11時間17分 |
Pixel 8 Pro | 11時間14分 |
国内の主要メーカー/ハイエンドモデル/最新モデルでまとめてみましたがiPhoneより優秀な機種も存在しており、電池持ちが良いかは結局機種ごとに判断するしかなくメーカーごとで優秀かどうか判断出来ないところです。
ちなみにiPhone SEに関しては近年のハイエンドモデルの中でもトップクラスに電池持ちが悪いので、この時点でiPhoneの電池持ちが良いとは一概に言えません。
何よりiPhone含めて最近のハイエンドモデルの電池持ちは安定してきており、電池持ちを優先するために妥協してミドルレンジを選ぶ必要性もなくなってきています。