昨年の中頃まではスマホのディスプレイ輝度は2000nitsもあれば最高クラスという感じでしたがPixel 8 Proで2400nitsにOppo Find N3で2800nitsにvivo X100 Proで一気に高輝度化が進んでいます。
さらに年が明けてからはHonor Magic 6 Proが5000nitsなどピーク輝度とはいえここ一年で一気にディスプレイ輝度が進化した印象を受けます。
そして今回GSM ArenaがOppo Find X7 Ultraのディスプレイテストの結果を公開したのでまとめたいと思います。
ディスプレイテストの結果が公開。
今年の1月始めに正式発表されたOppo Find X7シリーズですがOppo Find X7 Ultraは発表当時世界最高となる最大4500nitsのディスプレイ輝度に対応。
そして今回同サイトがディスプレイテストの結果を公開しており手動調節で最大811nitsです。現状手動調節でもPixel 8シリーズのように1000nits前後の機種が出てきたことを考えると物足りない感じです。
ちなみに前モデルであるOppo Find X6 Proが803nitsなので僅かに改善したことになります。そして肝心な自動調節の場合ですが1165nitsとなっており、屋外でも最低限見えると思いますがピーク輝度のことを考えると見窄らしい結果に。
またOppo Find X6 Proが1318nitsなので実質前モデルよりディスプレイが暗くなったことになります。海外サイトによるとOnePlus 12と同じディスプレイを採用しつつも同じチューニングをしている可能性。
ただ4500nitsとアピールしたことを考えると何ともという感じです。
ピーク輝度は重要ではない。
ピーク輝度は近年のスマホのスペックの中でも分かりやすい指標の一つなっていますが、実際に使っていてピーク輝度が高いほど、ディスプレイが明るくて見やすいという訳でもありません。
機種名 | 手動調節 | 自動調節 | ピーク輝度 |
Galaxy S24 Ultra | 755 | 1447 | 2600 |
Pixel 8 Pro | 954 | 1600 | 2400 |
iPhone 15 Pro Max | 846 | 1787 | 2000 |
Honor Magic 6 Pro | 774 | 1578 | 5000 |
vivo X100 Pro | 575 | 1472 | 3000 |
よく勘違いされる部分ですがディスプレイは手動調節より自動調節の方がMAX値は高いです。機種によっては自動調節がイマイチで手動で調節する人もいると思いますがそこまで明るくならず電池持ちに悪影響とあまりいいことはありません。
一方で今回は上記5機種で比較してみましたがディスプレイのピーク輝度は実使用においてさほど重要ではないことを確認できます。ピーク輝度が最も低いiPhone 15 Pro MaxがHDR表示で最も明るく見やすいことになります。気にするべきはピーク輝度と自動調節の数値が乖離していない機種こそいいという感じです。
分かりやすいスペックはアピールしやすいですが、以前より行われているカメラの画素数やカメラセンサーの数などと一緒で数字が大きければいいというわけでもありません。
何よりOppo Find X7 Ultraのディスプレイテストの結果は個人的に残念で、今後ピーク輝度という分かりやすいスペックよりも自動調節でどの程度の明るさが出るのかを気にした方がいいと思います。