先日の情報からも2023年度通期の国内市場メーカー別のシェアが判明しておりAppleが圧倒的なシェアを獲得している一方でGoogleは驚異的な成長を見せています。
一方でなんだかんだシェア5位以内に入っていることが多かったSonyですが2023年はランクインせず。そのため非常に厳しい売れ行きになっている可能性があります。
今回自身のYouTubeにおいて最新のXperiaの売れ行きについて情報を共有して頂いたので簡単にまとめたいと思います。
Xperia 5Ⅴの売れ行きは厳しめ。
従来はXperia 1シリーズのコンパクトモデルという立ち位置だったXperia 5シリーズですが、Xperia 5Ⅳから一部スペックの差別化が始まりXperia 5Ⅴでカメラを中心として完全に差別化されています。
筐体サイズの問題なのかコストの問題なのか定かではありませんがXperia 1Ⅴと同じIMX888を搭載した一方で望遠レンズはカット。ただXperia 5Ⅴ専用機能としてメインカメラをクロップして使う実質光学2倍撮影に対応しています。
さらに今まで「弱い」というイメージが強かったポートレート撮影ですが、人間の目の画角とほぼ同じである48mm(2倍)撮影を強化したことで、今までより質の高い写真の撮影が可能になっています。
ただ今回自身のYouTubeのコメント欄において以下の情報を共有して頂きました。
今日ちょうど大型量販店のスマホ売り場を覗いて店員さんから最近の売れ筋などの話を聞きました 1はカメラやオーディオ好きな男性や中韓が嫌だという中年男性に売れてて、10は割引アリで国内メーカーだからとおばちゃんが買ってくけど、5は全く出ないって言ってました…デモ機が発売開始の時から調子が悪く、すぐ撤去して、半年近くデモ機無しのモック展示のみの扱いだったそうです…
Xperia 1Ⅴはオーディオやカメラ機能をアピールしていることからもターゲット層とマーケティングが一致しており、Xperia 10Ⅴは何かライトユーザー向けで、何方かと言えば店員さんのおすすめで購入する人が多い感じ。
ただ今回のコメントからもXperia 5Ⅴはターゲット層が不明瞭になっているせいか売れていないみたいです。
若い女性にはハマらない。
SonyはXperia 5Ⅴからより若い女性をターゲットにしたのか公式PVを見て分かる通り従来と大きくマーケティングを変更してきています。もちろん今まで通りのやり方で売れないのであればマーケティングは変更する必要があります。
ただ国内で見るとキャリアにもよりますが一括価格は14万円前後で決して安くはないです。結局この価格になってくると国内でも圧倒的な人気を誇る最新のiPhoneの方が安いという状況になっています。
さらにSonyは若年層も意識しているのかXperia 10ⅤではFun Editionを追加。ただ通常のXperia 10Ⅴと比較して価格が安いわけでもなく特典がちょっとついているだけなのでお得感はありません。
Xperia 10シリーズは実店舗でスマホを購入する中高年のライトユーザー向けの印象が強く、今の若年層こそネット世代なので逆に相性が悪いように感じます。
おそらく価格の問題からもXperia 10ⅤにFun Editionを追加したんだと思いますが、若い女性をターゲットにしたいXperia 5Ⅴの方が相性が良かった感じです。
実際のところは不明ですが素人目で見るとSonyのマーケティングの一貫性のなさが売れ行きの不調につながっている可能性があります。
シリーズ存続の危機も。
また中国の有名なリーカーはXperia 5Ⅴが早々に生産終了したことに言及しており、合わせて今後Xpria 5シリーズが存続できるか危機的な状況にあることに言及しています。
そもそもコンパクトモデルのニーズが減っていることに加え、マーケティングの影響で立ち位置が中途半端になってしまったXperia 5シリーズはかなり厳しめに感じます。
また現状だと上半期に最上位モデルであるXperia 1シリーズを発表して下半期に通常のフラグシップモデルの発表と、あくまでも別ラインとはいえ他社では考えにくい製品展開の方法となっています。
Xperia 1シリーズが非常に高価だからこそXperia 5シリーズはハイエンドのXperiaが欲しいユーザーにとっては貴重な存在ですが、それはXperiaが好きなユーザーしか買わないです。
何よりXperiaが好きなユーザーにすら刺さらないとなってきた現状で今後の抜本的な見直しが必要になってくるのかもしれません。